先日のおやじ会にて、オーバートレーニングによる怪我や故障、自転車トレーニング中の事故などの危険性について議論されましたが、ここではレース中における死亡事故について米国トライアスロン協会(USA Triathlon )のデーターをご紹介すると共に、主題について検証します。
下の表は2003年から2011年までの間で、USAT 公認レースならびにイベント等の開催期間中にお亡くなりになった人数がその競技種目アイコンで示されています。過去9年間で45名が死亡。その内31名がスイム中に、なんからのトラブルにより命を失っておられます。日本でも一昨年の佐渡での事故は、まだ記憶に新しいかと思いますし、今夏、開催内定が噂される、北海道でのIronmanも、湖での開催を前提に候補地が絞られたとのことも、このデーターから十分納得のいくことです。

では、9年間で45名(これにはレースを観戦していた観客1名の自転車衝突事故とトレーニング講習会参加中の事故1名を含む)という数字についてですが、USAT公認レース数とUSAT会員数が顕著に示す通り、競技者人口が明らかに増加傾向=競技経験の浅い割合が増えているということです。


話しをスイムに戻しますが、レース参加者のレベルにかかわらず、自然条件(波、潮の流れ、水温、風)の影響を最も受けやすいパートで条件によってはスイムのコース変更(短縮)やランへ変更する場合もありますし、レース直前の試泳が禁止されているレースも多く、ここ南カリフォルニアで毎年3月末に開催されるIronman 70.3 Oceansideでは、レース開始時間でも、日の出前でまだ薄暗く、試泳すること自体が危険でので、冷たい海水に入水する覚悟が必要ですし、 スタート時のバトルを乗り切るのもひとつの試練です。 私を含め、特にOpen Water での泳力に自信なしという競技者の増加が、更なる死亡率UPの要素となり得る可能性を秘めています。
結論として、野球やサッカーなどのスポーツと比較すると、同様のデーターがないものの、明らかに”危険なスポーツ”であることは疑う余地はないかと思います、その事実はUSATも十分認識しており、レース運営へのアドバイス、トレーニングの指導者やレースディレクターの育成などを行っています。 そこまでしてトライアスロンを楽しみたいのか、、、、というご意見、ご質問もあるかと存じますが、ゴール後の達成感と充実感という醍醐味を知ってしまった者としては、安全にトレーニングを行い、安全にレースに参加することが、このスポーツを生涯スポーツとして付き合っていく上で、遵守すべき基本ルールかと考えます。
データは USA Triathlonから引用。

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